躁鬱患者ひーちゃんのリハビリ読書録

読んだ本について書いていきます。中には読破できた、楽しかったしか書けないときもあると思いますがそれでいいのです。無理せずのんびり感想なりなんなり書けることを。壁打ち状態!

幻想小品集…嶽本野ばら(1)

 やっとこさ読み終えました。でもそれいぬほど苦労はしませんでした。割とサクサク読めたし一度栞を挟みまた本を開くまでに少々時間がかかったのですがパラパラめくるとちゃんと思い出すことができました。色々間違えてたらごめんなさいとまた先に言っておきます。

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 画像大きくてすみません。リハビリという意味でも小品集を手に取ってよかったと思っています。個人的には大好きな本になりました。タイトル通り幻想的で、罪深く、エロティックで(でもあくまで文学的な要素としてのエロさのような気がするんだよなぁ、官能的)狂気的で。人の道徳的な部分が見えるものよりダークな部分が見える本の方が圧倒的に好きなんです。幼いころから。なんて悪趣味。何が私をそう思わせるのか、それは私でもわからないのですが、それを素直に認め、精神疾患を持つまでは人の裏面(と言っていいものか)が描かれた本をよく読んでいました。中野京子さんの『怖い絵』シリーズが大好きで、それが大学を決めるきっかけになりました。また読み返したい~!

 

①「Sleeping Pill」・・・ひたすら睡眠薬について書かれた章。私も作者ほど飲んだ種類も嗜み方(いけませんよ)もしているわけではありませんが毎晩フルニトラゼパムを2ミリ出されている私にとってはうっとりするような文章です。確かサイレースと似てるか同じだったはずです。「怜悧な女王サイレース」…入院期間中はまだ耐性が付いていなかったので言葉通りの薬だと思いました。

 作者は「健全な睡眠に興味がない」と言っています。わかるのです。眠りはレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。レム睡眠などいりません。死を、「永久の停止」を体感できるノンレム睡眠だけが欲しい。でも私はよく夢を見ます。それも限りなく現実に近い夢。そんなものはいらないのです。ただ疲労が溜まり連続性を感じてしまうだけ。

 本では錠剤は女性たちです。私は頭では無しで寝られるようになりたいと思いながらも心のどこかで彼女たちを手放したくないという願望があることを知っています。

 でも飲まずともぐっすり眠れる時があります。恋人と過ごす夜は高確率で彼女たちを必要としません。「まだ知らない新種の睡眠導入剤」という言葉が大好きです。それはあなたなんですよ、と思えど多分口に出してはないのでここにひっそり書いておきます。

 この章が最も好きです。なので色々書き散らかしました。とりあえず章ごとにわけて書いていこうと思います。あまり書くことがなくて一緒にするときもあると思います。評価や単位のために書いてないのでとにかくマイペースでいようと思います。