躁鬱患者ひーちゃんのリハビリ読書録

読んだ本について書いていきます。中には読破できた、楽しかったしか書けないときもあると思いますがそれでいいのです。無理せずのんびり感想なりなんなり書けることを。壁打ち状態!

休憩の時期

 今日は本の話じゃありません。まぁいつも自分語りだけど読んだところで自分の考えや感想がないのはよろしくない(要約書くわけじゃないし)と思ったのでこんな風に書いています。今日は丸々私自身の話です。

 二月は社会復帰、学問の復帰がしたくてバイトや読書ができていました…が無茶したつもりじゃないのにいっきに気持ちが(というか頭が)落ちてしまって何もできないモードに入ってしまいました。継続や復帰へのプレッシャーがあったのだろうと自分では思っています。

 メンヘラにとって3月、6月、私の場合冬は落ちやすい時期だと書いてあるツイートつい最近を見かけました。今は布団から出られません。とても消えたいです。でもそういう時期や!って割り切っておくくらいしないと負の連鎖になるので休憩だと思うことにしています。なのでしばらく本は読みたいけど読めない日々が続くと思いますがまた気持ちが上向いた時用にこのブログはとっておきます。ただ充実してただけと思ってんけどなぁ…。自分のお疲れ限界メーターが欲しいです。目に見えないからしてたつもりでもコントロールできないのが悔しいばかりです。人のイライラメーターはとてもわかるんだけど。

 今のテンションだと学校もバイトもダメです。今まで「出来ちゃってた子」だったので頭がもう無理やぞって信号を送るのはそれはそれで間違っちゃいないと考えるしかありません。というわけで一旦仕方ないので活動休止(大学だけは辞めるものか…!!うう…)します。またここで適当な文を書き散らかしたり教科書読んだりできるようになりたいです。早いものでもう19日…あまり時間はありません。でもなんとか物理的にも社会的にも生き抜けるようにしたいと思います。

蛇にピアス…金原ひとみ

  嶽本野ばらに少し疲れたので金原ひとみに移行しました。まぁ、やっぱりこれでしょう。

 

f:id:hiruchan721:20190312124924j:image

  最近読めてなかったのでまず本読んだよ〜!!やったねー!!感。すばる文学賞だったよね。私は作品を読む前に金原ひとみ自身に興味を持っていました。だってなんか…ちょっと似てるんやもん。

 精神科入院歴もある私、病棟の本棚に綿矢りさは置いてあった記憶があるんですが確かに金原さんのは置けないやって言うのがこれを読んだ時の最初の感想だった…のは自分でもいかがなものだったかは思います。自覚はあります。

 私が身を置かない世界、縁のない世界、だけどとても興味があって覗いてみるくらいはしたい世界の本を読み進めていますがこれも私の好きな世界でした。でもきっとこの世界の話なら私の友人の方がもっと魅惑的な文章を書いてくれると思うのです。彼女についてここではあまり書かないけど、ブログに書くより話してみた方がきっと楽しい時間を過ごせると思います。なーんてこと書いてたって400字超えるのか。面白いな自分。

 私はルイじゃないしアマもシバさんも求めているわけではありません。怖いもん…。ピアスをつけたこともなければタトゥーも入れていません。スプタンなんてもってのほか。だけどついツイッターとかで流れると見惚れちゃうんですよね。とても。改造された身体、異物を自分と一体化させた人に妙に引き付けられます(シバさんは肉体改造とピアス、タトゥーは分けているけど)。ものすごく俗っぽくて、でもどこか神聖さと覚悟…そう、覚悟に心惹かれるのだと思います。これと一緒に生きていくっていう思い付きでも決意でもどっちでもいい。とにかく胆の据わった人じゃないとできないことだからでしょうね。現実させようと思っていないことを想うのが憧れと呼んでいいのか私にはわかりませんが憧れてる世界にトリップできたような感覚でした。話の展開は意外と急で、でもクラブに行ったのは二回ほど友達(?)に誘われて行ったきりだけどその光景がよみがえり、私自身は非喫煙者だけど流れて来るタバコのにおいにうっとりとしました。だんだん何の文書いてるかわからなくなってきたよ…。頭から浮かんではすぐ消えて行ってしまうのが憎たらしいです。まとまらないのはいつものことなのでもういいです。

 今日私がこの本を読んだのは椅子じゃなくてベッドの中で、電気を消せば薄暗い部屋です。ここにお酒があればぴったりだったのに。ルイのようにはビール飲めないけど。仕方がありません。お酒がない代わりに錠剤が私の味方をしてくれることでしょう。

 「イライラしてる?」とメールか通話のみで相手をしている人から言われました。そうじゃないのです。もう少し衝動的でなげやりな私になってみたかっただけなのです。普段の私はあまりに真面目であまりに丁寧だから。それゆえすり減ってしまうから。「身を投じた」気分になってみたい時は私はこの本か(ジャンルは違えど)『ヤヌスの鏡』を読むでしょう。えっ漫画の趣味が古いって?そうなんだよ!母親の本棚で育っちゃった人だもの!!

 引き続き『軽薄』、『持たざる者』読んでいきたいと思います。

タイマ…嶽本野ばら

 幻想小品集の後の部分はちょっと飛ばします~!!感想書くの難しかった。とりあえず読破できたのでよしとします。

 はい読み終えました~!!友達が勧めてくれた本の中の一つです。というか嶽本野ばらを読もうと思ったのがその大事な友達であります。

f:id:hiruchan721:20190305170302j:plain

 これ最後に現実の事件を題材にしておりますがフィクションですっていう旨が書いてあるんだけどここまでリアル(だと思わされる)に書かれるとどこからが実際にあったことでどこからがフィクションなのかわからなくなります。でもそれでいいんだと思います。作家にとっては真実だと思うから、それについて書くのはきっと野暮ですね。

 本人が実際大麻所持で逮捕されたんですよね。ずいぶん前のことだと思うので私はその時まだ小学生やそこらだったので当時どのように報道されていたのかは知りません。ただ復帰第一作での本が『タイマ』とは。パンクの意味も適切に理解できてない私ですがパンクでぶっ飛んでて好きだなと思いました。パンチありすぎやろ。まぁ勿論私は違法行為はしてませんしするつもりもありません。だけど心の片隅で私の抑圧されていた部分が暴れだし憧れを抱くのです。『下妻物語』の回でも書きましたが振り切った生き方に憧れを抱かずにはいられないのです。でもさ、ラリった状態で外に出ちゃあいけませんよ、嶽本さん(そういう問題じゃないけど)。

 大麻所持で逮捕されて「君」ことあいちゃん(関谷美和子)に会えなくなった「僕」は彼女や他の女性たちとの日々を思い出しつつ房で生活し様々な取り調べを受けることとなります。後に釈放、あいちゃんに再会した…のですが彼女は自分が大麻に手を出していたことを知ると(大麻と見分けがつかず)覚せい剤を使用してしまい、彼女もまた逮捕されてしまいます。

 これ悲劇で終わるのかなって思ってたらそうじゃないんですよ。破滅の美かと思っていたら違うの。むしろ光が差すようなかつロマンチックさも練りこまれた印象を受けました。かなり驚きました。

 二人の愛はただ趣味嗜好の合致ではなく同じ悲しみ、怒り、闘い、反抗心といった負のエネルギー(と言っていいものか)が作り上げたものでした。読んだ時わかる…わかるわ…って感動したのを覚えています。私の場合は友情(愛があることに変わりはないけど)です。同じ負の感情を持っていて私は行動に移せなかったけど同じ空を見上げていた人に会うと離れたくないと感じます。

 小説を読んでてやっぱりいいなあと思うのはあいちゃんとの交流が描かれているときと取り調べを受けたり房で生活していたりの描写では全く色が違うのです。紙の色が変わってるんじゃないかってくらい色が見えるんです。やはり私は読書が好きなんですね。この感覚を取り戻せたのは良かったと思います。

 私がもっとファッションや音楽(カートとコートニーなど)に詳しければよかったんですけどそこは小説の中の一要素として捉えて読んでいました。出てきた人の名前は一応調べましたが曲はまだ聞いていません。聞く機会を設けられるかはわかりませんが興味はあります。こうして広がっていくから本を読んだり舞台を観たりするって大事なんだなと思いました。それにしてもなぜロックスターは27歳で亡くなってしまうのでしょうね。

 とりあえず結構すらすら読めて苦じゃなかったです。でも絵の解説書はまだ読めません…。注意欠陥がひどいので絵を読み解くのが難しく感じます。

 私はすっかりこの人の本が好きになってしまいました。うまく表現できなくてもどかしい時もありますが。次は何を読もうかな。しばらくの間はお話が読めたらいいかなと思っています。『ミシン』でも借りて来ましょうか。中山可穂さんの本もおすすめを教えてもらったので読んでみたいです。

幻想小品集…嶽本野ばら(3)

 ここから先はなんかもう狂気じゃん?って感じでした。なかなか書くの難しいです(いつも言ってる)。ですがマトモじゃない雰囲気・世界観が私は大好きです。

 

④「Pearl  Parable」・・・ちょっとだけ化学に詳しくなれんじゃない?の章。語り手の特殊なところは良質な真珠を見つけ出すことではなく新しく真珠を宿す貝を見つけること。商人ではなく学者として。そしてそれが特異体質を持つ女性…どこで育てたものなのか、それは皆さん是非この本を読んでくださいませ。本当にそんなことができるとは思いません。でもこの本だからこそもしかしたらと思い、クレオパトラが政治的手腕を見せつけたエピソードで彼女自身が真珠の宿主になれていたと思わされるのです。

 

⑤「Somnolency」・・・飛ばしていた章がありました。ちょうどこれも研究者の話だったのでここに書いておくことにします。ここでの主人公K医師は真珠を作りたいなどというほどの探求心を超え、人体実験で研修医を殺めてしまいました。詳しい研究内容、出てくる病気の話は省きますが、K医師は眠り薬を開発したのです。病気を治すという目的を超え、生命を危険に晒さず醒めることのない嗜眠だけを手に入れられる薬を。しかし一定期間しか眠れないようにする薬にしようと成分の量を変えた結果研修医は死亡します。その後研修医の恋人がK医師のもとを訪れ、眠り薬を要求し、K医師は会話を交わした後慰めることも詫びることもせず薬を手渡します。どこか怖いですよね。倫理を超え、彼女の言葉に納得すれば薬を渡し彼女は恋人のいなくなった世界の時間を止めてずっと眠り続ける。でもそこにロマンチックさも感じるのです。もしあなたがいなくなってしまったら、私もK医師のもとを訪れ薬を淡々と要求することでしょう。

 

 あと二つになりましたけどもしかしたら飛ばしてしまうかもしれません。私は恥ずかしがり屋です。内容もなかなかのものでしたし読み込みもまだ足りてないと感じるので書ける時が来たら書こうかと思います。

幻想小品集…嶽本野ばら(2)

 続きです。読破してから書くんじゃなくて章ごとにブログ書いてればよかったなぁと今更思ってます。ほんと今更だわもう!全部読み返すことになりそうです。バカか…。

 

②「Double Dare」・・・ぶっちゃけここの感想を書くのはめちゃくちゃ難しいです。不可解なまま終わってんだからそりゃ不可解だよね←。猛烈な自己陶酔が主人公の中にあったってことでいいのかな…ゴシックファッションを愛する女の子がデートでalece auaaの服を着て遊園地に行きミラーハウスへ入り、最後もう一度一人だけでミラーハウスを訪れる。鏡に映る理想の姿を連れて帰ると日常のそこかしこで「彼女」が現れるようになり「彼女」は主人公への独占欲を強くしていく…そして主人公は部屋に鏡をはることに決め、結婚直前に彼氏を殺害…かと思いきや幼少期の時の出来事でうまく心の距離を保ってた(実際は自分の心を押し殺していた)主人公の兄が殺めたという話になってます。なんじゃそりゃって思っちゃった読解力のなさ~~国語力どこ行った~!わかる日がくるといいな…。

③「Pierce」・・・運命の赤い糸。よく言われる言葉だけど実際物理的にしてみた人は少ないでしょう。自傷行為を親に止められたどり着いた先がピアス。私も手首切ったり脚切りすぎて縫ったりと色々やらかしてきましたがなぜかピアスだけはあけたことがないのです。ピアスの専門用語は何が何やらわからずですが想像は何となくつきました。簡単に穴が開いてしまうからとやりやすいニードルやピアッサーを使わない。私も痛覚が何だか幸福感に包まれる体験をしましたが主人公もそうなのでしょうか。彼氏は困った子と言いながらも受け止めてついには主人公の手でピアスを開けてほしいと頼みます。その後、互いの耳に通したチェーン・ツイン・ボールで二人を離れられなくする…とても重く、甘いお話でありました。この後二人はいつまでチェーンでつながているのでしょう。朝を迎えたら外すなんて常識的なことは想像ができません。私にはもうチェーンで一対になってしまった光景しか見えないのです。

 

 この先はその3を作って書こうかなと思います。ハチャメチャだけど何気文字打てるやん。レポート一枚くらいなら書けそうじゃん。自分を大いに褒めてあげたいです。

 もう3月ですね。信じられません。3月なんて認識が一切なくてカウンセリングを昨日吹っ飛ばしてしまいました。後で予約は入れてもらえましたがすみませんの気持ちでいっぱいでした。今日は夕方からバイトの日です。結構鬱来てるので不安ですが何とか働き通したいと思います💦

幻想小品集…嶽本野ばら(1)

 やっとこさ読み終えました。でもそれいぬほど苦労はしませんでした。割とサクサク読めたし一度栞を挟みまた本を開くまでに少々時間がかかったのですがパラパラめくるとちゃんと思い出すことができました。色々間違えてたらごめんなさいとまた先に言っておきます。

f:id:hiruchan721:20190301184931j:plain
 画像大きくてすみません。リハビリという意味でも小品集を手に取ってよかったと思っています。個人的には大好きな本になりました。タイトル通り幻想的で、罪深く、エロティックで(でもあくまで文学的な要素としてのエロさのような気がするんだよなぁ、官能的)狂気的で。人の道徳的な部分が見えるものよりダークな部分が見える本の方が圧倒的に好きなんです。幼いころから。なんて悪趣味。何が私をそう思わせるのか、それは私でもわからないのですが、それを素直に認め、精神疾患を持つまでは人の裏面(と言っていいものか)が描かれた本をよく読んでいました。中野京子さんの『怖い絵』シリーズが大好きで、それが大学を決めるきっかけになりました。また読み返したい~!

 

①「Sleeping Pill」・・・ひたすら睡眠薬について書かれた章。私も作者ほど飲んだ種類も嗜み方(いけませんよ)もしているわけではありませんが毎晩フルニトラゼパムを2ミリ出されている私にとってはうっとりするような文章です。確かサイレースと似てるか同じだったはずです。「怜悧な女王サイレース」…入院期間中はまだ耐性が付いていなかったので言葉通りの薬だと思いました。

 作者は「健全な睡眠に興味がない」と言っています。わかるのです。眠りはレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。レム睡眠などいりません。死を、「永久の停止」を体感できるノンレム睡眠だけが欲しい。でも私はよく夢を見ます。それも限りなく現実に近い夢。そんなものはいらないのです。ただ疲労が溜まり連続性を感じてしまうだけ。

 本では錠剤は女性たちです。私は頭では無しで寝られるようになりたいと思いながらも心のどこかで彼女たちを手放したくないという願望があることを知っています。

 でも飲まずともぐっすり眠れる時があります。恋人と過ごす夜は高確率で彼女たちを必要としません。「まだ知らない新種の睡眠導入剤」という言葉が大好きです。それはあなたなんですよ、と思えど多分口に出してはないのでここにひっそり書いておきます。

 この章が最も好きです。なので色々書き散らかしました。とりあえず章ごとにわけて書いていこうと思います。あまり書くことがなくて一緒にするときもあると思います。評価や単位のために書いてないのでとにかくマイペースでいようと思います。

それいぬ…嶽本野ばら

 初めに言っておきます。今回はまともな文章なんて書けはしません。

f:id:hiruchan721:20190225134834j:plain

 ちょっとね、早かったんです。他の作品をほぼ読まずにエッセイに行ったのがよく転ぶ人もいれば悪く転ぶこともあるでしょう。私の場合は後者でした。読んでて全体の雰囲気は好きだし乙女論として意識はしていなかったけどこうでありたいと思う個所も沢山ありました。けれどね、乙女のバイブルは何度も何度も読み返さなきゃいけない気がするのです。だってバイブルだもん。たった一回読んだだけじゃスッと私の脳に入ってきた部分はどうしても少なくなってしまうものです。他の作品を色々読み漁った後に再チャレンジしてみようかとも思います。まともに本が読めない期間が3年あり(レポート用のは何とか読んでいる状態でした。もともと趣味なのに)そりゃ語彙力も落ちますわと色んな単語を調べました。いい勉強になった気がしますね。(?)

 どこの個所が好きって言うのを具体的に言うのは難しいです。前のブログでは少しあげましたが…それでも何とか読み通しました。あとがきで著者も自分で読み返した後、今ならもう少し簡単なレトリックを用いるだろうという旨を語っていました。でもそのよくわからなさが良かったりもしてね(好きじゃん)、今の私の頭は多分IQ下がってると思うので前も書きましたが中学生の文学少女時代に読みたかったです。

 私の家には嶽本さんの本があと2冊あります。基本図書館に通って本を読む人なので(お金よりは置き場所がない)(紙の本が好き)返却期限までに読み切れるか非常に怪しくなってきました...ができる限り読みたいと思っています。

 いつかちゃんとした感想として纏めたいところです。だいぶん先だけど。それでも私の乙女がまた目を覚ましてきたと感じています。昔からバロックロココは詳しくなくても大好きです。美しさと気品(持っているかはともかくその辺の子より意識はしっかりあった)とそこそこのナルシシズム、根性ワルを備え、他人なんてほったらかしの偏愛を持ち…(さすがに人の迷惑は気にしていましたが)、小中学校時代に周りに適応できなかった、いや、しなかった私はもしかしたら正しい乙女になる素質を持っていたのかもしれないです。(『風と木の詩』を持っててくれて母よありがとう)

 意外と書けたんじゃないか…?前のブログとだいぶ被ったけどそこは目を瞑ってください。とりあえずちょっと読みにくいな~と思った本でもブログにほぼ1000字打ち込むことができました。クオリティは関係なしとして言葉が頭から出て来るだけでもガッツポーズです。次は『幻想小品集』かな。一日一冊なんてやはり(特にこういうタイプの作家の本は)難しいことなんだなと改めて思いました。無理なく読み進めていくことにします。